福井市内中学校にて道徳科の公開研究授業が行われました。 今回は少人数学級ではなく30人程度の学級に,バーチャル転校生アバターが参加し生徒と一緒に授業を受けました。 授業のテーマはキャリア教育で,「人は何のために働くのか」について,皆で議論しながら考えを深めていきました。 今回取り上げる話は,自分の夢や家族を犠牲に過疎地域の医師として留まることを決意した若い医師の話になります。この話を踏まえて,「人は何のために働くのか」を自分のため,他者(社会)のため,家族のためという視点から考えました。 アバターは授業の中で,他者のために働くことに共感した生徒の意見に対し,「自分の夢はあきらめるってことですか?」「どちらで働いても後悔するなら自分の夢をかなえたいです」などと反論しました。 自分とは違う真逆の意見に対し,生徒からは「あ,そっか」といった新たな気付きを得たような声も聞こえてきました。 人の意見に反論するのはなかなか難しい場面もありますが,アバター活用を通して,本音による深い議論を行える教室を目指していきたいと思います。