転校生アバター「バーチャル転校生」を活用した授業が行われました。

国立大学法人福井大学 総合教職開発本部小林研究室 、 国立大学法人静岡大学 教育学部塩田研究室 、 一般社団法人プロフェッショナルをすべての学校に 、 は 2021 年度から 「バーチャル転校生アプリ」の開発を始め、3月18日には福井市内中学校の道徳科の公開授業を行いました。

学習指導要領で充実が求められている 「協働的な学び」は 、 児童・生徒 の多様な意見から多面的な気付きを得ることが可能ですが 、 人口減少の影響を受ける地方の学校では学級の適正規模を維持できず 、多様な意見に触れることが難しい現状にあります。

今回開発を始めた「バーチャル転校生アプリ」は 、 PC やタブレット上に表示されたアバターが授業中に発話を行うことで 、 小規模校のような人間関係が固定化された教室に新しい気付きや考えをもたらすことを目的として開発を進めています。 本アプリに登場するアバターは 、学級の実態に合わせて 、「あえて反対の意見」を述べたり 、「あえて間違えた発言」をするなど 、 これまでの教室では見られなかった意見を出します。

今回の公開授業では,「思いやり」をテーマに議論を行い,生徒の発表の合間にバーチャル転校生は「もう少し詳しく教えてほしいです。」「主人公は奥さんのために行動したのに,ためにならなかったのはなんでなのか気になります。」のように,生徒の意見をさらに深めていく発言を行いました。

地方の小規模学級の児童・生徒の「協働的な学び」を支援し 、多様な意見や考え方に触れさせていくことで「深い学び」の実現を目指していきたいと考えています。